INTERVIEW

水鏡 なおさん(愛媛県出身 / 漫画家)

  • 20代で移住
  • Iターン
  • 文化人

2015.12.26 UPDATE

水鏡 なおさん

18歳にしてその道を目指す者なら誰もが憧れる「りぼん」で華々しくキャリアをスタートした水鏡なおさん。しかしながら、その後はヒット作に恵まれず、バスで西条市から1時間以上かけて松山市に通いアシスタントをかけもちする日々が長く続きました。30歳を前にそんな環境を変えようとなにかに突き動かされるように松山へ。「松山に来たら色んな事が好転し始めました」という水鏡さん。松山に移り住むと共にスタートした4コマ漫画「よっくんといっしょ」は、ギャグ部門で1位を獲るなど一躍人気漫画に。連載開始2年目の2015年には、念願のコミックスも発売。夢を実現するために、自分を進化させるために移住を選んだ水鏡さんに、地方都市松山で創作活動する魅力についてお話しを伺いました。

「漫画は地方にいても描ける。地域の皆さんが応援し支えてくれる”人の繋がり”が魅力。」

ーー 松山に移住しようと思ったきっかけは?

専門学校1年の時に「りぼん」で漫画家デビューが決まり、卒業後は実家(西条)で暮らしながら少女漫画を描いたり、アシスタントをしたりしていました。漫画家デビューしたものの、しばらくスランプが続いてしまい「このままではダメになる」と環境を変えることに。実家でぬるま湯につかっていたらモチベーションが上がっていかない気がして、挑戦するつもりで2013年に一人暮しをスタート。その頃、4コマ漫画にシフトチェンジしたんですが、それ以外に、アシスタントを4件掛け持ちしていました。じつは松山在住で活躍中の漫画家さんも多いんです。だから移住してからの方が仕事はかなりしやすくなりましたね。漫画関係の知り合いからは「なぜ東京に出てこないの?」と言われることも多いけれど、地方にいても魅力的な人には出会えるし、自分の意識次第だと思います。漫画家として、松山在住であることがマイナス要素だとは感じないですね。

ーー 実際に住んでみて感じた松山の魅力は何ですか?

漫画家は創作活動なので、インターネットがあればどこに住んでも仕事は可能です。とはいえ、現実的な便利さは大事。松山は便利な街でいいですね。移動はだいたい自転車で事足りるし、空港が近いので飛行機で東京にもぱっと行けて、家賃も安い。そしてなんといっても、人との繋がりが魅力です。セミナー依頼を受けたのをきっかけに倫理法人会(経営者が集う民間の社会教育団体)に入り、経営者の方と話す機会が増えました。意識の高い人たちの集まりに身を置くことで、視野が一気にぐわーっと広がりました!東京だと経営者レベルの方々とはなかなか繋がれないので、年齢も立場も上の人と近い目線で話せてアドバイスがもらえるのはすごく良い環境。作品のPRに関しても、ラジオや新聞などのメディア側から積極的にアプローチしてもらえてありがたいです。私、自分から全然売り込んでないんですよ。自然に人脈からどんどん繋がっていって。愛媛出身ということで応援してもらえて、地元企業さんから仕事をいただくことも増えました。松山で築いた人脈のおかげで活動の幅も広がっています。

ーー 今後の活動について教えてください。

私の場合は西条から松山へ少し環境を変えただけですが、活動は一変。念願だった初コミックスも発売できて、キャリアアップを実感しています。松山で活動していくなかで、漫画を描くだけじゃなくて、人前に出てしゃべることも能力のひとつだとわかってきました。今までは自分のために頑張ってきたけど、これからは苦労してきたエピソードごと人に伝えて背中を押せる側になりたいですね。現状を打破できず悩んでいる人にアドバイスする指導者的立場になれたらと思っています。

ーー これから移住を考えている方へメッセージをお願いします。

漫画家をはじめとするクリエーター系の仕事を頑張っていて、才能があるのに「もったいないな」「もっとやり方があるのに」という人は多くて……みんな辞めていってしまうのを見てきました。現状維持は楽だと思うのですが、意識と環境を変えて一歩踏み出せば新たなステージが待っていると思います。私自身、迷走していた間は占いにばかり行っていて(笑)、外に答えを求めていたけど“自分が本当にやりたいことは何か”その答えは全部自分の中にあって、そこに気づけるかどうか。いろんな人の意見を参考にしながら、まずは行動してみてください。法人会やセミナーなど、人脈の広がる場に顔を出してみるのもおすすめです。

DATA

出身地:愛媛県西条市
移住元:愛媛県西条市
移住年:2013年
移住までにかかった期間:1ヶ月
移住時の年代:20代
家族構成:単身
職業:漫画家

水鏡なおさんの最新情報はこちらでチェック!!

公式HP
公式 Facebook
公式 twitter @mikagami70

shop

<お手紙の宛先>
〒101-8001
東京都千代田区一ツ橋2-3-1
小学館 Cheese!編集部

OTHERS