INTERVIEW

川崎 暁子さん(神奈川県出身 / 起業家)

  • 20代で移住
  • Iターン
  • 子育て世帯
  • 起業

2016.02.01 UPDATE

川崎 暁子さん

松山に移住した当初、知人が誰一人いない土地に閉塞感を感じていたという川崎 暁子さん。新しい繋がりを求めてマンションの一室で始めたベビーマッサージが瞬く間に口コミで広り、現在ではママたちを多方面からサポートする「エルパティオ」、布ナプキンの開発から縫製まで行う「hanafu(華布)」という二つの会社に発展。現在は、ママ起業家として全国から注目を集める存在に。「ママと地域社会をつなぐ」という点にいち早く着目し事業を成功させた川崎さんに、松山の子育て環境や今後の目標についてお話しを伺いました。

「ママが笑顔で育児に向き合う。それが叶いやすく、子育てに良い街」

ーー 松山に移住したいきさつを教えてください

東京にいた頃は羽田空港でグランドスタッフとして働いていたのですが、妊娠して切迫流産になったのがきっかけで辞めることになりました。仕事をしていた頃とはまるで違う生活や想い通りにならない育児に息苦しさを感じながら子育てをしていたところに、松山へ引っ越す話しが舞い込んで…。迷いながらも「気分転換になるかな」と思って松山に住むことにしました。

とはいえ松山に友達はいないし、引っ越したばかりで車もない。そんな中で子どもを幼稚園に入れたら自分の時間が多くて、時間を持て余してしまって…。それで元々アロマの資格を持っていたこともあり、思い切って自宅でアロマレッスンもできるベビーマッサージの教室を開くことにしたんです。

教室はクチコミで広がって、始めて3~4カ月経つ頃には多くのママたちに足を運んでもらえるようになっていました。そこで話をしていて分かったのが「育児をしていると取り残されたような気持ちになる」とか「また社会と関わりたい」と感じているママがたくさんいるということ。それを知って私は「ママたちが自分自身を“最大限に楽しめる場所”をつくりたい!」と思い立ち、ママが得意としていることをみんなに教え合うママレッスンや、企業にママ目線の声やアイディアを届けお互いに利益を循環していくような取り組みを始めました。

0からのスタートなので大変なこともありましたが、賛同し協力してくださる企業や地域の方々とのご縁があり、レッスンを行う場所としてママハウスができたり、ママたちの声が反映されて実際に商品化されたものもたくさんあります。そして、今では「エルパティオ」と「hanafu」という二つの会社を経営させていただいています。よく周りからは「色々やってるね」と言われますが、どんなときもずっと変わらず私の軸になっているのは「ママがHAPPYなら、赤ちゃんもHAPPY」ということ。まずは自分自身が笑顔でいられる環境をつくる、それが何よりも大切だと思っています。

ーー 松山の印象はどうですか?

愛媛でも特に松山は人懐っこくて、警戒心を持たずに接してくださる方が多いように感じます。地域の方をはじめ色んな人が手を貸してくれるし、横のつながりもあって子育てをするのに恵まれている場所だと思います。
東京では待機児童数も多くて希望の園に入れるかわからないし、たとえ入ることができたとしても通勤時間の満員電車にベビーカーと子どもを乗せて、駅で乗り降りして…って、それだけでもすごく労力を使いますよね。最近は大街道にママが利用しやすい「てくるん」もできたし、私が松山に来た頃よりもっと育児がしやすい環境が整ってきているなと思います。

ーー 今後の活動について教えてください。

「ママのHAPPY」ってママの数だけ様々なHAPPYがあると思うのです。だから、そのHAPPYの選択肢を増やしていきたいと思って活動を続けてきました。来住町の「ママハウス」では、現在、「ママがママを楽しむ」「ママがワタシを楽しむ」ための、様々なレッスンやワークショップやイベントを開催させていただいます。また、「ママと地域を繋ぐ」という点においては、企業様との商品開発や地域のサロン様、店舗様と意見交換などを実施させていただいています。その軸にあるのは、やはり「どんな環境においても、ママになってよかった」と思える場所を創ることでした。

「ママになったからといって、諦めることが多い人生は嫌だな」……ってそう思うから、それぞれのママがそれぞれのHAPPYをちゃんと選ぶことができるように、選択肢の土台を増やしたい。私が、起業させていただいた時からの目標は、「社会と繋がる」「社会に関わる」という点において、「短時間、短期間でもママたちが働ける環境を創ること」でした。そしてそんな環境を創ることにおいて、今後はママたちが働ける条件で仕事を創ったり、企業への紹介を行う「ママインターン事業」がエルパティオでスタートします。hanafuにおいては、在宅で縫製のお仕事をしてくれる縫製スタッフを2017年3月までに100名までに増やしたいと思っています。一人でも多くの「ママたちの雇用」ができる会社・事業になるべく事業展開していきたいと思っています。

ーー 最後に、移住を考えている方へメッセージをお願いします。

人って自分が心を閉ざしていると相手にも閉ざされてしまうでしょう? だから、勇気を出してオープンに接すること。自分から扉を開けるのが怖いと思う方は、子どもの力を借りれば最初の一歩が踏み出しやすいんじゃないかなって思います。
あと、松山のいいところを探すこと。例えば身近なところにいる方に対して味噌汁にはどんなお味噌を使っているかとか、こっちの文化や食べ物について質問をしてみるのもいいと思います。

私は「おすそ分け文化」と呼んでいるのですが、松山に来るとみかんや野菜をご近所の方からいただくことがあるんです。「たくさん採れたけん、持っていきなよ!」って。来たばかりの頃はそういったことに慣れていなかったので、私はそのお礼にと菓子折りを持って行って驚かれたことがあったんですけど(笑)。もしそうやって声をかけてもらったらどうしようと悩まず、喜んで受け取ってくださいね!

DATA

出身地:神奈川県
移住元:東京都
移住年:2007年
移住までにかかった期間:0日
移住時の年代:20代
家族構成:2人(本人、子1人)
職業:起業家

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株式会社 エルパティオ(ママハウス)

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〒791-1102
愛媛県松山市来住町1070-1
TEL:089-907-2488
URL:http://aroma-elpatio.com


株式会社 華布

〒790-0911
愛媛県松山市桑原1-3-28
TEL:089-909-7782
URL:hanafu.com
WEB SHOP:http://rakuten.co.jp/hanafu

 

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