INTERVIEW

前園 俊樹さん(奈良県出身 / グラフィックデザイナー・僧侶)

  • 30代で移住
  • 子育て世帯
  • 自営業

2016.02.12 UPDATE

前園 俊樹さん

お坊さん兼グラフィックデザイナーという異色の肩書きを持つ前園 俊樹さん。大阪のデザイン会社でデザイナーとして経験を積んだのち、祖父の代からのお寺を継ぐため松山へのIターンを決断、移住後はお寺の副住職とデザインの仕事を兼業する道を選びました。お寺の急な仏事にも対応できるようにと、会社勤めではなく時間の融通がきくフリーランスのデザイナーとして独立。大阪や県内の企業をはじめ、寺院関連のポスターやパンフレットを手がけるなど、手に職を活かした独自の兼業スタイルで活躍中です。お寺や地域の活性化という課題に向き合いながら、二足のわらじで自分らしく仕事の幅を広げている前園さんに、松山での暮らしと仕事について伺いました。

「生活するのに便利で、小さな子どもを育てる環境も充実」

ーー 松山に移住しようと思ったきっかけは?

僕の場合は祖父も父もお寺の住職だったので、いずれは後を継ぐつもりでいました。幼い頃に両親が離婚したため、ずっと母方の奈良県で暮らしていましたが、21歳の頃に真言宗豊山派の本山で2年間修行して僧侶の資格を取得。いつでもお寺で仕事ができる状態にしておいてから、手に職をつけようとグラフィックデザインを勉強、大阪でデザイナーとして10年ほど働いていました。僕は愛媛で育っていないため、檀家さんや他のお寺の人をあまり知らないので、人間関係の面でも、寺の仕事を覚える上でも、ある程度若いうちに愛媛に行ったほうがいいと考えていて、3年前に家族を連れて移住。お寺の仕事と並行してデザインの仕事も続けたかったので、利便性やお寺へ通う距離などを考慮して松山に住むことに決めました。

ーー 実際に住んでみて感じた松山の魅力は何ですか?

子育ての環境が充実していると思います。移住当時3歳だった息子は愛媛に来てから明るく、元気になりましたね。移住前は保育園にも入れなくて、託児所に通わせながら空きを待っている時期も長かったのですが、松山に来てからはすぐに公立の保育園に入ることができました。のびのびと遊べる公園が多いのもいいですね。あちこちに広くて整備の行き届いた公園があって「次はどこに行こう?」と新しい公園を見つけるのが楽しい。奈良に住んでいた頃はそんな風に考えることもなかった気がします。あとは、家賃と駐車場代が安いこと。駐車場の数も多いし、コインパーキングでも月極でも安いですよね。ただ、以前は電車移動で歩き回ることが多かったぶん、車移動ばかりになって太ったのが悩みです(笑)

ーー 今後の活動について教えてください。

今はお寺の仕事、デザインの仕事と割合は半々くらい。宗派のポスターや各霊場会の広告物など、寺院関連のデザイン依頼も増えましたね。お寺側の感覚・視点を理解してデザインに活かせるので、そこは僕にしかできない仕事の仕方だと思っています。また、お寺があるのは東温市の上林(かみはやし)という地域。過疎化というほどではないものの、やはり昔に比べると若い人が減り、危機感を持っています。お寺のお坊さんとしても、デザイナーとしても、地域のために役立ちたいと思っているところです。子どもたちが遊びに来たり、お経や習字を教えたりと、昔はお寺が集会所や公民館のような役割を果たしていました。人々が集まる場所としてお寺をはじめ、この地域を盛り上げていけたら。お寺と得意分野のデザイン、両方で地域活性化に貢献したいです。

ーー これから移住を考えている方へメッセージをお願いします。

松山での生活は便利だし、子育て環境にも満足しています。仕事が少ないといえば少ないかもしれないけれど、手に職がある人は強いと思いますね。僕はお坊さん兼デザイナーとして自分らしい仕事のカタチを開拓してきました。仕事が少ないからこそ「自分でなんとかやってみよう」という気持ちになって、新たに活動の幅を広げられるかもしれません。

DATA

出身地:奈良県
移住元:奈良県
移住年:2012年
移住までにかかった期間:1ヵ月
移住時の年代:30代
家族構成:3人(本人、妻、子1人)
職業:グラフィックデザイナー・「真言宗豊山派 法蓮寺」副住職

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マエゾノデザイン
Mail:toshiki●mdesign13.com
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