INTERVIEW

板垣 義男さん(神奈川県出身 / 会社員)

  • 30代で移住
  • 動画あり
  • 子育て世帯

2016.03.07 UPDATE

板垣 義男さん

震災をきっかけに横浜から移住された板垣さん。もともと自然に囲まれた生活を横浜近辺でも考えていらっしゃったところでの松山移住。何を軸に考えて移住をし、実際にどういう生活をしているのかを伺ってみました。

「松山には本物の自然があり、身近に人のつながりがある」

ーー 松山に移住しようと思ったきっかけを教えてください

もともと私は横浜生まれで横浜育ち、横浜を出たことなかったんです。嫁は松山出身でしたが、結婚してからも横浜に住んでいて、長男も横浜で出産でした。

横浜は関東圏ですが、東京ほど都会でもなく東京までは短い距離(時間)でいくことができ、東京へ通勤していました。しかしそんな中で、なんとなく田舎暮らしというか地方での暮らしというものに漠然とした憧れがありました。いずれ彼女の故郷の松山にいきたいね。というものはぼんやりとしたものや漠然とした話題が夫婦間にありました。

そんな折に震災(3.11)があり、帰宅難民になったりして将来について真剣に考えるようになりました。そこから今しかないかなと思い、2011年に具体的に考え,翌年に松山へ来ることになりました。

ーー それまで松山へ何度か来たことはありましたか?

はじめは彼女のご両親へご挨拶に、それからはお正月やお盆できたことはあります、でもそれまで「四国って愛媛と香川と…あとどこだっけ?」位の感覚だったり松山が愛媛の都市だ、というくらいの認識しかありませんでした。

ーー 移住するまでにされた準備は?

僕自身は仕事ですね。それまで勤めていた仕事を辞めることになったんですが…意外にいま勤めている仕事はすっと決まってしまいました。

自分では今までのやってきた仕事を生かせる仕事が見つからなくても「それはそれでいいかな」という気持ちでいました。それより移住をするということがまず第一前提で、それから仕事は何か決めればいいかな。と思っていました。それは「家族、子供たちがいるので何でもできるだろう」と自分が思ったということがあります。今までの自分の仕事が生かせる仕事でなくてもいいかな、と思っていました。

来年には家ができる予定でいま家を建てています。手軽に仕事も子供たちが通学できるところで考えていました。

家については横浜に住んでいた時から考えていました。サザンで有名な湘南です。友人もたくさん住んでいました。そこは東京に通おうとすると片道約2時間かかります。東京ではざらなんですが(笑)今では考えられないですね.それを前提で家を探していました。

もともと田舎暮らしをしたいなぁという気持ちがあったんです.こっち(松山)に来なくてもなんとなく横浜…神奈川県の田舎に住めればいいなぁという思いがありました.

ーー 住んでみて松山の魅力はどういうところがありますか?

単純に通勤ラッシュに巻き込まれないという…サラリーマンなんでそれは大きいですね。それが昔は当たり前のようにあったんですが、あれはすごく人間としてすごいストレスですね。今は自転車で職場まで10~15分位なのでそのストレスがないですね。

次に「近くに本物の自然」 があることです。神奈川県も山のほうに行けば田んぼも畑もあるんですが、松山には本物の大自然が近くにあります。

次は文化…まだ詳しくないのですが、松山の文化は魅力的だなと思います。ブラタモリを見ていて面白いなぁと思います。
どんなエリアでも文化や歴史があるんだろうと思いますが、松山は文学的的にも魅力的です。

あとは食が大きいですね。震災の影響もあるのですがあれ以降は食に敏感になってトレーサビリティにも気を遣うようになりました。嫁のお義父さんが釣りが好きでよく行くんですが、釣った魚を刺身にして出してくれたりします。そういった食べ物の安全性など東京にいるとわかんない…あいまいにで不安でしかなかったんですが,それは魅力じゃないかと思います。

ーー 松山で不便に感じたことはありますか?

うーん…電車の本数が少ない…あまり乗らないですが、山手線みたいに考えていると…電車来ないですから(笑)時刻表をちゃんと見ておかないといけないとかありますね。

(インタビュアー:わたしは夜遊びに行こうとすると電車などの都合もあるので計画性をもってやらないと…気軽にできないですね)

そうですね.「今日の帰りにチョイ飲みしに行こうか」みたいなことがなかなかできないですね。車の都合などありますから。そもそもそういう文化がないですね。仕事上で飲食店にもかかわる仕事をするんですが、そういった提案をしても「そういうのしても来ないね」という話が返ってきやすいですね。ですので確かに遊び方が変わったかもしれません。

ーー こどものことを親の視点で困ったことはありますか?

僕の感覚でいうと喫煙者が多いことですね。僕も昔吸っていたのですが長男が生まれてから辞めたんですが…東京は分煙が進んでいるのですが、こっちはまだまだいい加減であいまいな感じがしますね。普通で食事をする横でタバコを吸っている。お店のスタンスがあるので僕らも言えないのですが…気になりますね。あとお店でテレビがついていること。食事は食事でしたいんですが、テレビを見ちゃうんですよね。あれはちょっと嫌だなぁと…

ーー 松山暮らしのプライベートで楽しまれていることがあれば紹介してください

僕は音楽が好きで、横浜にいるころから楽器を弾くのが好きでやっていました。向こうでも友達同士でバンドをしていたり。それはこちらでも出会いがあって、幼稚園(若草幼稚園)で長男のお父さんが音楽をやってる人で、一緒に音楽ユニットを組んで年に何回か音楽をやって楽しんでいます。幼稚園のイベントとかでもやらせてもらっています。

ーー 今後の活動について教えていただけますか

僕の経歴はもともとグラフィックデザインで広告制作の仕事をずっとやっていて、30代のころにディレクター職を務めていました。こっちに来るにあたってパッと辞めて松山のフリーペーパーの編集業みたいなものをやっています。

もともとこちらに移住するにあたって漠然とあった田舎暮らしだったり自然な暮らし…田舎暮らしでもよく言われるんですが…おしゃれな言い方をされるんです。「ロハス」とか。僕はなんかちょっとそれは自分がやりたい田舎暮らしなのかな?という疑問があって松山に移住したという経緯もあったんですけど、その中で松山にはいいものが…ぼくもまだまだ知らないいいものがあるんですけど、そういうものを発信して本当にいいものや本当に素敵なものを発信したい、そういう仕事をしたい、という気持ちがあります。

いまは地元のひとたちにお得な情報を提供するという仕事をしているのですが、もともとの松山の文化だったりいいものを県内、県外かかわらず発信するようなことができればなと思っています。

DATA

出身地:横浜市(奥様が松山市)
移住元:横浜市
移住年:2012年
移住までにかかった期間:約1年
移住時の年代:30代(夫婦ともに)
家族構成:5人(長男7歳、長女4歳、次女3ヶ月)
職業:会社員

 

趣味で藤本健次さんとのアコースティックユニット「TheWalnuts」として松山市内のライヴハウスやカフェを中心に活動中。

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